捻挫の治し方は?足首や手首の捻挫の応急処置・マッサージ
2023.10.20

捻挫になる主な原因とは?

捻挫と聞くと足首のケガを思い浮かべる方が多いと思いますが、捻挫は足首だけではありません。
強い外力によって可動範囲を超えた動きを強いられ、関節や靭帯が引き伸ばされるなどして負傷に至ります。
関節のある場所であれば身体のどこにでも起こり得るケガであり、寝違えや突き指といった負傷も捻挫の一種です。
疲労が溜まっていたり、靭帯が硬くなって可動域が狭まった関節は、軽微な負荷でも痛めやすいです。
また、捻挫を放置したり適切な処置を怠ったりすると、いつまでも再発のリスクが残ります。
ぎっくり腰や肩関節の痛みも潜在的な問題が解消されない限り、捻挫を繰り返す原因になりかねません。
捻挫と靭帯損傷は同じ?違いはある?

答えは、靭帯損傷は捻挫という括りの中の1つです。
関節を構成する軟部組織(柔らかい組織)には、靭帯、腱、関節包などがあり、強烈な外力によって関節が正常な可動域を超えて引き伸ばされたり、負荷を受けたりして損傷します。
負荷の大きさや方向、組織の状態によって靭帯が損傷したり、複合的な損傷を起こしたりします。
靭帯は足首の動きをサポートするほど非常に丈夫な組織ですが、負荷が蓄積していると硬く太くなり、伸ばされたりしなくても損傷し、痛み出すことがあります。
当院では、どの組織が損傷しているか徒手検査や超音波機器、ハイボルトを使用して精査し、いち早くケガを改善するための施術を実施します。
捻挫の基本的な改善方法、早く改善するための考え方

あきらかな捻挫で炎症が強い場合は、とにかく炎症を引かせるための処置を行います。
内出血や高度な腫脹は、著しく改善を遅らせる原因となります。
炎症を引かせるには、アイシングや圧迫、ハイボルトなどにより対応します。
捻挫を起こした際、関節の骨の位置がズレたことで痛みを強くしているケースも多々ありますので、その場合は整復も行います。
急性炎症期は損傷の度合いによって3日間程度の固定・安静を要します。
急性炎症期後の患部は血流が経過を左右しますので、温めたり、不要な老廃物をドレナージュして、新鮮な血液が循環するよう働きかけたり、症状に特化したトレーニングによって、一日も早い改善を目指します。
捻挫の部位ごとの応急処置(足首、手首など)

損傷が激しい場合の応急処置は、受傷直後からの止血が大切です。
損傷した関節周囲の心臓に近い側に圧迫と冷却を実施。
血管収縮作用を利用して止血を図ります。
圧迫やアイシングが難しい四肢の場合は、細長い板状のものや雑誌などを使って、患部を心臓より高い位置に置いてください。
そして、包帯などで固定したら、すみやかに医療機関を受けるようにしましょう。
関節の捻挫は足首以外にも、ぎっくり腰、寝違えといった症状で腰・首でも発生します。
首・腰は普段の生活でも酷使され、安静が難しく、自重による負荷だけでも痛みが続いて損傷を広げやすいため、できるだけ楽な姿勢で安静を保つようにして、落ち着いたところで来院してください。
捻挫に関するQ&A
捻挫に関するQ&A
捻挫どうしたら早く改善しますか?
捻挫の応急処置は「安静・アイシング・圧迫・挙上」のいわゆるRICE処置が基本になりますが、一番重要なのはアイシングです。
捻挫を放っておくとどうなりますか?
軽症、重症どの度合いでも靭帯が伸びて関節の固定力が低下するので、再度捻挫してしまう癖がついてしまいます。
捻挫したら医療機関に行くべきですか?
もし患部に痛みや腫れがあれば、すぐに整形外科などの医療機関や整骨院・接骨院を受けることをおすすめします。
捻挫の痛みのピークはいつですか?
捻挫は、靭帯や関節包・腱・毛細血管の損傷により疼痛や腫れ・内出血・浮腫みなどを伴い受傷後の炎症は24〜72時間後でピークを迎えます。
捻挫を自分で改善する方法はありますか?
受傷直後は、冷湿布や氷で冷やして炎症を抑えて、その後サポーターやテーピングで軽めに固定し、心臓より高い位置に保ちましょう。
捻挫しやすい方の特徴ありますか?
ハイヒールなどを履いて足の甲とすね部分の角度が広がると緩みやすく、不安定になってひねりやすいです。
また、足首が硬い方(柔軟性がない方)は、捻挫しやすいと言われています。